意思と意志の違い

意思と意志は同音異義語でありながら、両者ともにほとんど同じような意味合いを持ち、混同されやすい二語ですが、微妙に違う意味合いを持っています。

その大きな違いは、考えに対しての感情の有無になります。
「意思」と「意志」ともに、行動の原動となる「考え」を示した言葉ですが、「意志」には、その物事を具体的に遂行したいというポジティブな感情が伴います。
この二つの言葉を分かりやすく比較するならば客観的であるか、主観的であるか、という点です。

意思の意味とは

「意思」は法学などで使われることから、客観的な立場から見られることが多いです。
単純に考えや思いなどがその人の頭の中に存在しているということを示したものとして使われることが多いです。
言い換えるならば、判断という言葉が適切です。
自分の考えに対して、ある種の客観性を持ち、冷静に判断した考えこそが「意思」の意味に近いと思います。

意志の意味とは?

意思に対して「意志」は哲学や心理学などで使用されます。
哲学や心理学などの学術においては、特に人間の心の動きに焦点を当てて、先ほどの頭の中の存在としての「考え」とは異なり、その考えを行いたい、成し遂げたいという欲求が伴います。
「意思」が脳で判断した冷静な考えを示すとしたら、「意志」には行動を起こしたいという熱意が伴っており、主観的な立場から見られた言葉として使われる可能性が高いということです。
「志」という言葉が、目標・目的・信念などといった言葉で説明されることからも、「意志」には基本的に成し遂げたいという強い感情を包含しています。

自分の「考え」の状態を、明確に人に伝えたいときには、この「意思」と「意志」の二つの特徴を踏まえた上で、正しく活用する必要があるります。メールやラインなど表情や声の抑揚などが分からず、文章だけでやり取りする場合には、特にこの微妙なニュアンスの違いが、コミュニケーションにおいて重要であるといえます。

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