解く・説く・溶く

今回は「解く」「説く」「溶く」の3つの同訓異字について考えてみましょう。この3つの「とく」にはそれぞれ違った意味があります。どういった場合に、どの「とく」を使用するのか皆さんはご存知でしょうか。3つの「とく」について、その意味と使い方について詳しく解説します。

「解く」の意味

まず最初は「解く」の意味について説明します。「解く」とは「結び、または縛ってあったものを、ほどく。縫ってあるものをほどく。もつれたものを分け離す。みだれた髪をくしで直す。結ぼれた感情を消し去る。わからなかった道すじを明らかにして、問題・疑問に答えをだす。液体の中に入れ、または液体を加え、混ぜ合わせて均一な液体にする」などの多くの意味があります。一般的に一番使用されることの多い「とく」はこの「解く」です。

「説く」の意味

次に「説く」の意味を説明します。「説く」とは「解釈する。説明する。相手に承知させようとして、道理・道すじはこうだと述べる」とあります。相手に対して何かを説明するという意味があるように、「説く」は他者に対して解釈を述べる場合に使われる言葉だと理解しておくとよいでしょう。

「溶く」の意味

最後に「溶く」とは、「解く」と同様に「液体の中に入れ、または液体を加え、混ぜ合わせて均一な液体にする」という意味があります。ですが、「溶く」の場合は、特に固体を液体の中に入れ、混ぜ合わせるという意味で使用されています。

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この場合はどの「とく」?具体的な使用例を紹介!

・猫が遊んで絡めていた紐を「とく」
・わからなかった問題を友人と一緒に「とく」
・毎朝、娘の髪の毛を「とく」
この場合は「解く」が正解です。1つ目の例文は、絡まったものをほどくという意味で、2つ目の例文では問題に答えをだす、最後の例文ではみだれ髪をくしで直すという意味で、それぞれ「解く」が使用さています。一つひとつの例文で使われている「解く」の意味は異なりますが、複数の意味を持つ言葉ですので、色々な場面で使われていることがわかります。

・寺の僧侶が、週に一度檀家を集めて説法を「とく」
・進路に迷いのある生徒に、教師が道を「とく」
この場合は「説く」が正解です。寺の僧侶の場合は、檀家に対して、教師の場合は生徒に対して、それぞれ第三者に対して、考えや道すじを示していることがわかります。そのため「説く」が正しい使い方となります。

・美術の授業で、絵を描くために絵具を水で「とく」
・彼女は珈琲に砂糖をたっぷりと「とかす」
この例文では、どちらも固形である絵具、砂糖を水、珈琲で「とかす」という意味で使われています。液体同士を混ぜ合わせる、とかす場合は「解かす」でも間違いではありませんが、固体と液体を混ぜ合わせる場合は特に「溶く」を使用します。

解く・説く・溶くの言葉の意味の違いとは?まとめ

今回ご紹介した「とく」という3つの同訓異字はそれぞれ別の意味があり、使い方も異なることがわかりました。一般的に一番よく使用されている「解く」、他者に対して説明するという意味の「説く」、そして、液体の中に固体を混ぜ合わせるという意味の「溶く」。それぞれを正しく理解し、次回から使い分けられるようにしておきましょう。

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