慎むと謹む

今回ご紹介する「つつしむ」という2つの言葉は、普段はあまり使用する機会がないため、いざ使う場面になると使い分けがわからない、わかりづらい同訓異字なのではないでしょうか。「慎む」「謹む」のそれぞれの意味について詳しく学び、いざという時に使い分けが出来るように学びましょう。

「慎む」と「謹む」の具体的な意味の違いとは?

まず初めに「慎む」の意味について説明します。「慎む」とは「振舞の上の過ちをしないように気をつける」とあります。簡単に言い換えると、過ちや軽はずみなことをしないように気をつける、慎重にする、控えめにするという意味になります。一方「謹む」とは「うやうやしくかしこまる」とあります。「包む」という言葉と同語源ですが、現在では全く違う意味の言葉となっています。「慎む」は自分が失敗しないように気を付ける、という意味があるのに対し「謹む」は相手を尊重する、相手に尊敬の意味を込める言葉である点が、2つの言葉の最大の違いです。また、「謹む」という言葉はほとんどの場合、「謹んで」という使われ方をしているという点にも注目です。「つつしんで」と書く場合は、「謹」を使用すると間違いないでしょう。

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この場合はどっちの「つつしむ」?具体的な使用例を紹介!

・他人の悪口を言わないように、言葉を「つつしむ」
・明日の仕事に影響を及ぼさないように酒を「つつしむ」
どちらの例文でも、自分が失敗しないように気を付けるという意味で使用されていることがおわかりでしょうか。こういった場合には「慎む」が正しい使い方となります。過ちや軽はずみなことを自分自身がしないようにという意味合いがある場合は「慎む」が正解です。

・「つつしんで」お慶び申し上げます
・先日の提案について、「つつしんで」承りました
この場合は「謹む」が正解です。「謹む」という言葉は「謹んで」と使われる場合がほとんどです。今回ご紹介した例文でもそれぞれ「謹んで」と使用されています。どちらの例文でも他者を尊重する、相手に尊敬の意味を表すという意味合いで「謹む」が使われています。

慎む・謹むの言葉の意味の違いとは?まとめ

今回は「つつしむ」という読み方をする2つの同訓異字について説明しました。2つの言葉の最も大きな違いは「慎む」が自分自身に向けて使われ、失敗しないようにするという意味があるのに対し、「謹む」は他者を敬う、相手に尊敬の意を表す言葉として使われています。実際に使う際には、その「つつしむ」が自分に向けてなのか、他者に対してなのかを考えることで使い分けましょう。

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