指す・差す・挿すの意味の違い

今回は「指す」「差す」「挿す」という3つの同訓異字について説明します。これらの3つの言葉はそれぞれどういった意味があり、どのように使われているのでしょうか。よく使われる「さす」もありますが、あまり普段は使われない「さす」もありますが、今回はこの3つの言葉について詳しく学びましょう。

「指す」の意味

最初に「指す」の意味を説明します。「指す」とは「指(またはその代わりとなるもの)で物や方向を示す。指摘する。告げ知らせる。将棋のこまを進める、または将棋をする」とあります。大きく分けて3つの意味を持つ言葉で、比較的違いはわかりやすいのではないでしょうか。

「差す」の意味

次に「差す」とは、「よそからそこに入ってくるように、または内から外に現れるように物事がおこる。細長い(固い)ものを他の物の間に突き入れる」とあります。「気がとがめる」という意味の「気が差す」のように感情を表したり、状態を表す際など、「さす」という言葉として一般的に一番用いられることの多い言葉です。

「挿す」の意味

最後に「挿す」の意味を説明します。「挿す」とは「細長い(固い)ものを他の物の間に突き入れる」という「差す」と同じ意味があります。わかりやすく言うと「さし込む」という意味で「さす」を使用する際に特に使われる言葉です。

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この場合はどの「さす」?具体的な使用例を紹介!

・答えがわかり、手を挙げた生徒を先生が「さす」
・道を訪ねられたので、目的地の方向を「さして」示す
・ソフト将棋を「さす」のが、田舎に帰る一番の楽しみだ
この場合は「指す」が正解です。1つ目と2つ目の例文では、「指を使い告げ知らせる」という意味で「指す」が使われています。一方3つ目の例文では「将棋をする」という意味で「指す」が使われています。言葉の意味は違いますが、同じ「指す」が用いられます。
・彼女の考え方にはほとほと嫌気が「さす」
・昔の武士は腰に刀を常に「さして」いた
この場合は「差す」が正解です。感情を表す場合に多く用いられる「差す」を使用した1つ目の例文と、細長いものを突き差すという意味で使われている2つ目の例文はどちらも「差す」という言葉が正しい使い方になります。
・華道では、剣山に花を「さして」作品を作る
・舞妓の衣装を着て、仕上げに髪にかんざしを「さす」
この場合はどちらも「差し込む」という意味で使われていますので、「挿す」が正しい使い方になります。この場合の「挿す」は「挿入」と近い意味がありますので、覚えておくと便利です。

指す・差す・挿すの言葉の意味の違いとは?まとめ

今回は3つの「さす」という言葉について説明しました。それぞれに意味を持つ「さす」ですが、一般的に一番使われることが多いのが「差す」です。そして、方向などを示す「指す」、挿入するという意味と同義語の「挿す」があることもわかりました。3つの言葉の意味を正しく理解し、次に使う時に使い分けられるようにしておきましょう。

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