切る・斬る・伐るの意味の違い

今回は「切る」「斬る」「伐る」という3つの同訓異字について説明します。この3つの「きる」は以前にご紹介した「かかる」と同じような特徴を持つ言葉です。どの「きる」がどういった場合に使われるのか、一般的に広く使われる「きる」はどれなのか、詳しく解説します。

「切る」の意味

最初に「切る」の意味について説明します。「切る」とは「一続きのものを(力を加えて)離れ離れにする。小切手や手形を発行する。基準とする値に達しない状態になる。物事に区切りをつける」などの意味があります。この「切る」は一般的に広く使われる「切る」で、使い分けに悩んだ場合はこの「切る」を使用すれば間違いではありません。

「斬る」の意味

次に「斬る」の意味について説明します。「斬る」とは「特に刀によって、一続きのものを(力を加えて)離れ離れにする」とあります。また、比喩的な意味合いで人が意見を持って世相などを「きる」場合も「斬る」が用いられる場合があります。

「伐る」の意味

最後にご紹介する「伐る」は「樹木などを(力を加えて)離れ離れにする」という意味があります。この「伐る」は樹木を伐採する様を表す時のみに使用され、同じく紙・布を「きる」場合には「截る」を使用するなど、ごく限られた用途でのみ使われる言葉です。

スポンサーリンク

この場合はどの「きる」?具体的な使用例を紹介!

・何度もケンカをしたが、今回こそは彼女と縁を「きる」
・商品の支払いのために小切手を「きる」
・猫の爪を「きる」ことはとても難しい
この場合は「切る」が正解です。1つ目の例文では「物事に終止符を打つ」という意味で「切る」を使用しています。そして2つ目の例文は「小切手や手形を発行する」という意味で用いられ、最後の例文では「物理的に一続きのものを離れ離れにする」という意味で使用されています。それぞれ意味は違いますが、どれも「切る」という同じ文字で表されます。
・あの辛口評論家は、いつも世相を的確に「きる」
・戦国時代は、敵を刀で「きる」という戦い方が主流だった
この場合は「斬る」が使われます。1つ目の例文では「比喩的な意味合いで物事をきる」という使われ方がされており、次の例文では「刀で人をきる」という意味で使われています。
・隣家にかかる木を庭師が「きる」
・多くの木を「きった」結果、自然破壊が進んでいる
この場合は「伐る」が正しい使い方です。どちらも「材木を伐採する」という意味で使われていますので、特に材木の場合に使われる「伐る」を使用しましょう。

切る・斬る・伐るの言葉の意味の違いとは?まとめ

以前にご紹介した「かかる」という同訓異字と同様に、「きる」も一般的には「切る」という言葉を使用すると間違いではありません。その中でも特に「刀できる、世相などをきる」場合には「斬る」を、「材木をきる」場合には「伐る」が使われます。迷った時は「切る」を使用すれば間違いではありませんが、この機会に使い分けを身に着けてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク