納める・治める・修める・収めるの意味の違い

今回は「おさめる」と読む4つの同訓異字について説明します。4つの「おさめる」は共通の意味を持って使われる場合もありますが、それぞれ微妙な使い方の差のある場合があります。今回は4つの言葉の使い分けについて学びましょう。

「納める」の意味

最初に「納める」の意味を説明します。「納める」とは「限度内で済ませる。受け取り手のもとに渡す。物事を整った状態にする」という意味があります。熟語で表すと「納入・納付」で置き換えられます。

「治める」の意味

次に「治める」とは、「物事を安定した状態にする。乱れを鎮める、落ち着かせる」とあります。こちらも熟語で表すと「統治・安定」などと同様の意味があり、政治・歴史などの場面で使用されることの多い言葉です。

「修める」の意味

3番目に「修める」の意味を説明します。「修める」とは、「学問・技芸などを身につける。行いを正しく整える」との意味があります。「行いを正しく整える」という意味で使われることは少なく、ほとんどの場合、「学問・技芸を身につける」という意味で用いられている言葉です。

「収める」の意味

最後に「収める」とは、「道具に記録し保存する。成果をあげる」とあります。「収拾・収容」に近い言葉だと言えるでしょう。また「納める」と同じような意味合いもありますので、「納める」「収める」は近い意味を持つ言葉と言って良いでしょう。

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この場合はどの「おさめる」?具体的な使用例を紹介!

・先輩と二人で、得意先に商品を「おさめる」
・お互いにわだかまりは消して、腹に「おさめる」
この場合は「納める」が正解です。1つ目の例文では「納入」に置き換えられますので比較的わかりやすいと思います。2つ目の例文では「戦いをおさめる」という意味で用いられています。普段使う機会の少ない言葉ですが、この場合は「納める」が正しい使い方になります。

・フランス革命後、ナポレオンが国を「おさめる」
・世界中で多くの人が紛争を「おさめる」努力をしている
この場合は「治める」が正解です。1つ目の例文では「統治」、2つ目の例文では「安定」といった意味で「おさめる」という言葉が使われていますので、「治める」が正しい使い方になります。

・今年最後の舞台で、彼女は見事に舞い「おさめる」
・大学では法律を学び「おさめる」のが希望です
この場合は「修める」が正しい使い方になります。どちらも学問や技芸を身につけるという意味の例文ですので、その場合は「修める」を使用しましょう。

・姉の結婚式の様子をカメラに「おさめる」
・地道な宣伝活動が効果を「おさめる」
1つ目の例文では「記録する」という意味で使われ、2つ目の例文では「成果をあげる」という意味でそれぞれ「おさめる」が用いられています。この場合「収める」が正しい使い方になります。

納める・治める・修める・収めるの言葉の意味の違いとは?まとめ

今回ご紹介した4つの「おさめる」の意味の違いはご理解いただけたでしょうか。どの言葉もそれぞれに違った意味がありましたが、「納める」「収める」のように同じ意味合いを持つ言葉もあることがわかりました。わかりづらい場合は、置き換えられた熟語を思い出してみると良いかもしれません。

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