表す・現す・著す・顕すの意味の違い

今回は「あらわす」という読み方をする4つの言葉について学びましょう。それぞれ「あらわす」と読むのですが、同じ意味で使用されている場合、全く異なった意味として使用されている場合など様々です。今回はこの4つの言葉について解説します。

「表す」「現す」の意味

実はこの二つの言葉は辞書にはほぼ同じ意味を持つ言葉として登場します。「今までになかったもの、隠れているものをはっきり見えるようにする。見えるように様子を出す」「感覚でとらえうる形で示す」「心の中にあることを、表情・文章・絵画・音楽等で示す」大きく分けて3つの意味がありますが、どれも「表す」「現す」として表現しても問題ありません。辞書によっては表現するものを「表す」、出現するものを「現す」というように分けている場合もありますが、その線引きはとても曖昧だと言えるでしょう。

「著す」の意味

次に「著す」の意味について説明します。「著す」とは「書物に書いて世に出す」という意味があります。ここで一つ注意したい点は、この場合の「著す」は送り仮名を「著わす」と書いても間違いではないということです。どちらの送り仮名を使用するかについては、お好みで選ぶと良いようです。

「顕す」の意味

最後に「顕す」の意味について説明します。「顕す」とは「善行等を世間に知らす」という意味があります。実はこの場合も「表す」「現す」を使用しても問題ありません。「表す」「現す」で表される隠れているものを知らせるという意味合いの中で、特に「善行」に関して言う場合に「顕す」が使われていますので、「表す」「現す」「顕す」の中でどれを使っても間違いではありませんが、よりわかりやすく用いたい場合は「顕す」が的確です。

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この場合はどの「あらわす」?具体的な使用例を紹介!

・彼女はいつも喜びを表情に「あらわす」。とても気持ちの良い人だ
この場合は「表す」がより正確です。心の中にあることを表情で示していますので「表す」「現す」どちらでも正解ですが、表情は表現の一種ですので「表す」がより正確だと言えるでしょう。
・彼は新入社員の中で一番頭角を「あらわす」
この場合は「現す」が正解です。才能や技量が周囲よりも優れているという意味の「頭角を現す」という言葉においては「現す」が正しい使い方になります。
・地元の歴史を著書にして「あらわす」
この場合は「著す」が正解です。書物に書いて世に送り出すという意味で使われていますので「著す」が正しい使い方になります。
・彼の長年に渡る奉仕活動について世に「あらわす」
この場合は「顕す」がより正確です。前述したとおり徳について述べていますので「顕す」がより正確ですが、世に伝えるという意味で「表す」「現す」を使用しても間違いではありません。

表す・現す・著す・顕すの言葉の意味の違いとは?まとめ

4つの言葉について解説しましたが、明確な意味の違いがある言葉は、書物に書いて世に出すという意味の「著す」だけでした。その他の3つの「あらわす」は「表す」が表現するもの、「顕す」が出現するもの「顕す」が善行に関して使うなどの意味合いがありましたが、明確な線引きはされていないのが現状です。

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