非情と非常の意味の違い

今回は「非情」と「非常」の意味の違いについて説明します。共通して使用されている「非」という漢字は「あらず。そのことではない」という意味で使用されています。それぞれ、何が「あらず」なのでしょうか。二つの「ヒジョウ」という言葉の意味を詳しく理解しましょう。

「非情」と「非常」の具体的な意味の違い

まずは二つの言葉、それぞれの意味を説明します。
「非情」とは「人間らしい(思いやりの)感情を持たないこと。つめたいこと。また、心を持たないもの。木石の類」とあります。つまり、思いやりのない、つめたい人のこと、有情(ゆうじょう)の対義語として木や石などの物質のことを「非情」といいます。また「非常」とは「一通りでないこと。はなはだしいこと。また、ふだんと異なること。思い設けぬ異常なこと」とあります。程度がはげしい、普段とは違うという意味で「非常」を用いるとよいでしょう。

この場合はどっちの「ヒジョウ」?具体的な使用例を紹介!

・彼女は自分が嫌う相手には「ヒジョウ」な態度をとる
この場合は「非情」が正解です。自分が嫌う相手に対し冷たく、思いやりを持たない彼女の性格について述べていますので「非情」が正しい使い方になります。

・彼女は自分が嫌う相手には「ヒジョウ」に冷たい態度をとる
この場合は「非常」が正解です。彼女は自分が嫌う相手に対し、はなはだしく冷たい態度をとるという意味で使用されていますので「非常」が正しい使い方になります。

非情・非常の意味の違いとは?まとめ

今回は二つの「ヒジョウ」について説明しました。「非情」は冷たく思いやりがない性格・感情について主に使われている言葉なのに対し、「非常」ははなはだしい、ふだんと異なるという意味で使われています。また「非常」は非常口・非常線・非常食・非常線など派生した言葉が多いのも特徴です。今回説明した二つの言葉は皆さんもよく使用する言葉だったのではないでしょうか。普段使う言葉の意味を改めて知りましたが、知ることで次回からさらに上手に使えるようになることでしょう。

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