内向と内攻の意味の違い

今回は「内向」と「内攻」の二つの言葉について考えてみましょう。今回使用されている「内」という漢字は「一定範囲のうち。家の中。なかまうち。納める」という意味がありますが、今回はそれぞれ「一定範囲のうち」という意味で使われています。二つの言葉の共通点・相違点について詳しく説明します。

「内向」と「内攻」の具体的な意味の違い

まずは二つの言葉、それぞれの意味を説明します。
「内向」とは「気持ちの働きが自分にばかり向かうこと。内気で、自分の世界にばかりとじこもろうとすること」とあります。つまり「内向」は人間の心のうち・気持ちの働きについて使われる言葉です。

一方「内攻」とは「病気が表面に出ず、体の内部のほうに広がること。(精神的な痛手や欠点についてもいう)」とあります。「内向」が気持ちについての言葉であるのに対し、「内攻」は主に体内の病について使われる言葉です。

この場合はどっちの「ナイコウ」?具体的な使用例を紹介!

・胃癌を患ったのがきっかけで、彼は「ナイコウ的」な性格になっていった
この場合は「内向」が正解です。病をきっかけとして、彼は気持ちが内気になり自分の世界にとじこもってしまった、という意味で使用されていますので、「内向」が正しい使い方になります。

・彼の体の中ではがん細胞が日々「ナイコウ」している
この場合は「内攻」が正解です。彼の体の中にあるがん細胞は日々体内で広がっているという意味で使用されていますので「内攻」が正しい使い方になります。

内向と内攻の意味の違いとは?まとめ

「内向」と「内攻」の二つの言葉についてご理解いただけたでしょうか。最初に述べた「一定範囲のうち」の意味で使われている「内」という文字は、二つの言葉共に「人間の内側、内面」という意味で使用されていることがわかりました。しかし、「内向」は精神が内面を向き、内気になっているという意味であるのに対し、「内攻」は肉体の内面に病が広がることを意味していました。このように、同じ漢字が同じ意味として使用されている同音異義語でも、使われるもう一つの漢字によって全く違った意味をもつ言葉になる場合があります。他にも同じような二つの言葉があるのか、探してみてはいかがでしょうか。

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