独特と独得の意味の違い

今回は「独特」と「独得」の意味の違いについて説明します。みなさんは「ドクトク」という言葉を使用する際に、どちらの「ドクトク」を使っていますか。変換した際に最初に表示される方を何となく使っている方も多いかもしれません。この二つの同音異義語には使い方に違いはあるのでしょうか。詳しく学んでみましょう。

「独特」と「独得」の具体的な意味の違い

まずは二つの言葉の意味を説明します。
この二つの言葉は「そのものだけが有していること。本来はそのものだけが会得しているという意味で、独得と書くのが正しい」とあります。つまり、二つの言葉は全く同じ意味の言葉だということです。本来は「独得」が正しい言葉でしたが、いつからか二つの「独特」と「独得」が同じ意味として使用されるようになり、現在では新聞社・一部の出版社では「独特」という言葉を用いることで統一されています。本来正しいはずの「独得」よりも、後から使用されるようになった「独特」がなり替わりつつあり、言語は日々変化することを証明する言葉だといえるでしょう。

「独特」と「独得」具体的な使用例を紹介!

今回は、二つの「ドクトク」が実際に使用されている文章をご紹介します。

芥川竜之介「滝田哲太郎氏」より
・殊に作家を煽動して小説や戯曲を書かせることには独特の妙を具えていた。
芥川竜之介は「独特」という言葉を作中で使用していました。芥川竜之介が主に活動していた1910年~20年頃には既に「独特」という言葉が一般的に使用されていたことがわかります。時代は前後しますが、二葉亭四迷、萩原朔太郎なども「独特」を作中で使用していました。

夏目漱石「自転車日記」より
・絶体絶命しようがないから自家独得の曲乗のままで女軍の傍をからくも通り・・・
夏目漱石は「独得」という言葉を作中で使用していました。夏目漱石が主に活動していた1900年~10年頃には「独得」「独特」は作家や作品によって好みのほうを使用していたようですが、「独特」のほうが使われる頻度は既に高かったようです。夏目漱石の他には有島武郎もこちらの「独得」を使用していました。

独特と独得の意味の違いとは?まとめ

今回は「ドクトク」という言葉について考えてみました。二つの「ドクトク」は全く同じ意味を持ち、どちらを使用しても問題がないということがわかりました。元は「独得」が正しい漢字でしたが、1900年代には既に「独特」という言葉も一般的になり、現在では新聞・一部の出版社では「独特」の表記で統一されています。言語は日々変化することを証明する言葉として覚えておいてくださいね。

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