往事と往時違いとは

「往事」「往時」の違いとは両者ともに、過ぎ去った過去を示す言葉ですが、その切り取り方が異なります。

往時とは?

「往時」は言葉が示す通り過去の過ぎ去った時間のこと
シンプルに「昔」と言った方が解り易いかもしれません。

往事とは?

「往事」はどういう切り取り方をしているのでしょう。
これも、往時と同じ過ぎ去った時間・昔なのですが、その中でもある事柄に焦点を当てているのです。
昔に起きた事件や物事などおおよそ一括りにすることができる事柄に抽象化し、示したのが「往事」です。
更に分かりやすく説明すると、「期間」がキーワードです。

「往時」は昔の時間のことなので、ただ漠然と現在から過去に遡る長い年月を指し示しますが、「往事」は事柄が起きた期間が限定された上での昔のことであるため、時間の膨大さが全く違います。

いずれも、回想する際に用いられる言葉ですが、ある事柄について述べたいときには「往事」を、広い意味で昔のこととして伝えたいときには「往時」を活用するのが適切です。

先ほどまで「事」と「時」の違いについて、詳しく述べてきましたが、逆に「往」という言葉に触れてみます。
この「往」という文字には、「時間が過ぎ去る・過去」といった意味が含まれており、「以往」という言葉はその先となるため、未来を指し示します。
また、「往古」「往昔」など「往」を使用した言葉だけでも過去を表現する言葉はたくさん存在しますが、今挙げた二つは壮大な歴史を物語る際などに使われるもので、一般的に使用することは少ないです。
過去を表現する「往」という言葉に、時間や事柄などを限定する一語を付与するだけで大きく変わります。

「往事」「往時」を正しく活用し、微細な表現を意識してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク