獲物と得物の違い

得物と獲物この二つの言葉は似ているようですが大きく違います。

「獲物」という言葉は、皆さんご存知の通り狩りや漁などで手に入れたものなど狩猟のターゲットとなるものを指します。

「得物」も漢字の表記から、それに近いものを彷彿としがちですが、同じ音でも全く意味が違います。
こちらの「得物」は自身が得意とする武器や単に武器、得意なことなどを指します。

「得意」の「得」の字が含まれているから覚えやすいと思いますが、つまり、「獲物」のようにターゲットとした周りのものを指し示す言葉ではなく、自分自身の内側に存在する自信を伴う武器を示す言葉です。

類似した漢字を使用しているこの二つの言葉でも、全く意味は異なります。

「獲物」は、動物や人間が弱肉強食の世界で、自分の食物を確保するために、他者の命を狙った対象を表現したものであるから、内側に存在するものを示した「得物」とは意味が全く異なることが分かると思います。

また、「得物」を分かりやすく言い換えるならば「特技」という言葉が適切です。
元は、武器やある物事を遂行するのに、長けた便利な武器という意味が強かったよですが、現在では「特技」「巧みの技」などと言った、社会生活で生き抜くのに必要な武器に言葉が転じました。
その時々の使用される時代背景、環境に従ってその言葉の持つ意味が幅を広げていくこと、また意味が変化することはごく自然のことですが、人間として社会への進出が当然な現代においては、「特技」などの秀でた能力という意味で活用されることが多いです。
繰り返しになりますが、自身の持つ技術や能力などを指し示す「得物」と、食物を得るために、人間や動物が対象とするものを指し示す「獲物」という言葉は、意味が全く異なる言葉(漢字)なのです。

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