痛む・傷む・悼むの意味の違い

今回は「痛む」「傷む」「悼む」について解説します。この3つの「いたむ」はそれぞれ肉体的・精神的や物の打撃について説明する言葉ですが、使われている漢字によって異なる意味があります。それぞれの漢字の意味・使い方などを知り、正しい使用法をマスターしましょう。

「痛む」の意味

最初に「痛む」の意味を説明します。「痛む」とは「肉体的な痛さを感ずる。精神的な苦しみ・打撃を受ける」という意味があります。精神的・肉体的に痛苦を感じた場合、「痛む」という言葉を用います。

「傷む」の意味

次に「傷む」とは、「物にきずがつく。(食品が)くさる。(器物・建物などが)破損する」との意味があります。つまり「傷む」は人に対して使う言葉ではなく、物などが最初の状態よりも悪くなってしまった場合に使われる言葉です。

「悼む」の意味

最後に「悼む」について説明します。「悼む」とは「人の死を嘆き悲しむ」とあります。人の死に限定された使い方ですので、とても使い分けしやすい言葉なのではないでしょうか。

スポンサーリンク

この場合はどの「いたむ」?具体的な使用例を紹介!

・2年前に負傷した古傷が、雨の日になると「いたむ」
・予想外の出費でふところが「いたむ」
この場合は「痛む」が正解です。最初の例文では、肉体的に感じる痛さについて述べています。2つ目の文では、予想外の出費で辛い=精神的痛苦について述べていますので、どちらも「痛む」が正しい使い方になります。
・せっかく買ってきたブドウを放置してしまい「いたむ」
・実家の建物はとても古くあちこちが「いたむ」のは仕方がない
この場合は「傷む」が正解です。どちらも物質が最初の状態より悪化したという意味で使用されていますので「傷む」が正しい使い方になります。
・葬儀に集まった友人同士で、故人を「いたむ」
この場合は「悼む」が正解です。この「悼む」は追悼の意味が込められており、故人との別れを嘆き悲しむ場合は「悼む」を使用します。

痛む・傷む・悼むの言葉の意味の違いとは?まとめ

今回は「いたむ」という3つの同訓異字についてについて解説しました。それぞれの「いたむ」には明確な違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。人の精神的・肉体的痛苦に対しては「痛む」、物体が悪化・劣化した場合には「傷む」、故人を偲ぶ場合には「悼む」を使用します。今回の同訓異字にはわかりやすい違いがありましたが、変換する際などには間違えないように気を付けてくださいね。

スポンサーリンク